新年のご挨拶
新 年 の ご 挨 拶
一般社団法人全国トマト工業会
会 長 山 口 聡
2023年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。平素は全国トマト工業会の事業活動に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染防止対策に係る各種行動制限は概ね解除となり、日本経済は着々と回復の方向に向かっておりますが、感染拡大は完全終息には至らず、さらにはロシアのウクライナ侵攻の影響が長期化する懸念もあり、世界的に不安定な情勢は継続するものと思われます。
一方、私どもトマト業界におきましては、一昨年来、トマト加工品の主原料であるトマトペーストをはじめとする原材料の価格高騰、包装資材やエネルギー費などのコスト上昇が続き、メーカー各社においては商品価格の改定を実施するに至りました。消費者の皆様には何卒ご理解を賜りますようお願いする次第です。
また、2022年度の加工用トマトの生産状況につきましては、当工業会が集計した加工用トマト生産振興協議会加盟県10県の作付面積は308.41ha(前年比94.7%)、生産数量は19,415t(前年比94.6%)、そして単収は6.3t(前年比99.8%)という結果となりました。
2022年度は、全国的に天候に恵まれ定植後の初期成育は順調でしたが、その後の長雨や豪雨により発生した病害が拡大し、特に東北地域は減収する圃場が多々見られるなど、国内産の加工用トマトにとっては4年連続で大変厳しいシーズンとなりました。
このような状況の中で、生産者、関係者の皆様方には、多大なご尽力をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
国内産の加工用トマトの生産においては、生産者の高齢化等による労働力の減少、他の作物への変更、また、異常気象による生育不良など、引き続き解決すべき問題が数多く存在しております。
しかしながら、私ども工業会は、「国内産の加工用トマト」は高品質でおいしく付加価値の高いものであり、消費者の方々より高い支持や信頼をいただいている限り、決して無くならない、無くしてはいけないものと考えております。
2023年度も、「国内産加工用トマトの生産の維持・拡大」は、私ども工業会の最大の使命と位置づけ、その使命を果たすために、従来の支援事業はもちろんのこと、生産者の皆様、行政、会員メーカー間の連携を強化して、諸問題の解決に向けて全力で取り組んで参る所存です。
本年も引き続き皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。